■高い強度による経済性
アーチカルバートは、上部がアーチ形、下部がボックス形をしているため、上部の荷重は軸方向圧縮力として伝達され、部材の上部及び側壁に生じる曲げモーメントは、ボックス形に比べて大幅に低減され高い強度をもつことが出来ます。
このため、大きい土被りに対して特に有効であり、経済性が発揮されます。

■ゴム輪による高い止水性
アーチカルバートは、継手部にゴム輪を使用することにより、高い止水性を確保することが出来ます。

■ゴム輪の弾力性による可撓性
アーチカルバートは、ゴム輪を使用しているため、地盤の多少の不同沈下に対しても、従来のモルタルコーキングとちがい、ゴム輪の弾力性による可撓性が発揮され漏水の心配がありません。

■工期の短縮による経済性
アーチカルバートは、ゴム輪を使用するため、継手部にモルタル目地を施す必要がなく施工が簡単で、工期の短縮による経済性が発揮されます。
また、円形管において必要とされるコンクリート巻立ての必要がなく施工性、経済性が優れています。

■土被り条件による種類
アーチカルバートには、土被り条件により次の3種類があります。
I 形……… 標準厚さで標準鉄筋のもの
II 形……… 標準厚さで鉄筋量を増加させたもの
  特厚形…… I 形より約3割厚さを増加させたもの

■設計条件
活荷重 T荷重(通称T−25)

■技術資料
技術資料として、「アーチカルバート設計施工要覧」をご参照下さい。